壊れた自転車を18km漕いで、寒空の下6時間ボーッとしているのも悪くないわけない


どうもこんにちは、ローエンドマンです。お久しぶりです。


2021年は結局1度も更新していませんでいたね。

あたふたしてたら、2021年終わっちゃったよ。


すばしっこいね2021年。

さようなら2021年。またどこかで2021年。今度何か面白いことやりましょうよ2021年。

何処住んでんすか2021年。LINE交換しときますか2021年。お酒弱いんですね2021年。

素数じゃないことを自覚しといてください2021年。じゃあ達者で2021年。

ばいばいー。


2021年にノータッチだったので、ここでまとめて挨拶してみました。

字面的には凄い好きだったな2021年。

あっ、もう2021年って言うのやめよ。去りしものは追わず。。


昨年は結構ブログを書こうとトライしたのですが、なかなか気力が続かず止めてしまうこと多々。

ここ数年、集中力不足、アウトプット欲の衰退が激しく「無の落ち着かない人」になってます。

こういう精神的バイタリティ不足って30代くらいに訪れるものだと思っていたから、早すぎる到来に少し戸惑っているこの頃。シャキッとせんか24歳!

何か魂が5cm位抜けかけてる気がするので、棒で叩いたりして戻そうと思います。


免許取得について書いた記事があったのですが、話が変な膨らみ方をしてしまい、最後に書いた時点では「東京花子という女性が、左折の真理について語り、登録者40万人の左折YouTubeチャンネルの宣伝へと誘導していく」といった内容になっており、収拾がつかなくなって一旦止めてしましました。


あと自分が言われて滅茶苦茶凹んだ発言について書いている記事もあるのですが、これが書くたびにガクンと落ち込んでしまい、「書こう!」と決心しても2行ぐらいしか進まなかったりするので、完成までにかなりダラダラとした時間がかかっている感じです。



この気力不足が今後を大きく包んでゆきそうな嫌な予感もあるため、リハビリがてら最近あったハードな1日について書いてゆければなと思います。


リハビリ!リハビリ!







2022年1月下旬のある朝




ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ



あくび あくび あくび



僕「ぶぁああ。。眠ちゃん眠ちゃん。。。ぬぁぁぁん起きねばぁ。。」


寝起きの果てしないアホ面を、更に歪ませながら起床する僕。







そして瞬時に気づく、体の違和感






僕「ん??これは???」




































喉゙





僕「あれっ?喉痛い?」


ほんのり痛い喉



僕「あれっ?体ダルい?」


ほんのりダルい体



僕「あれっ?熱っぽい?」


ほんのり熱っぽい体







僕「何かに。。かかった。。。。」



目覚めて数秒で落ち込む僕。

どうやら何かをゲットして、体調不良に陥った様子。




僕「まさか!」



今年初の体温を計ってみると「37.2℃」という微熱。ほんのり微熱。




数年前なら、まぁ風邪薬飲んで「あいっ!」と気合を入れて外に出ていく程度の体調。


しかし時は戦国。コロコロウィルスの流行から2年。

情勢は大きく変わり、日々の生活はもちろん、人との距離、空の色まで変化してしまいました。



1年程度ならばまだしも、天丼ギャグが面白いと思い執拗に居座るコロコロさん。

煙たがられているのに「俺たちズッ友だろっ!」と中々離れてくれないウィルスの様子は、ちょっと過去の自分とも通じるものがあり、あらゆる意味でさよならしたいもの。あっちいけ!ばーか!!



そしてイメチェン(死語の墓から掘ってきた)を繰り返しながら、今はちょいと風邪よりのスタイルにチェンジしたコロコロさん。




コロコロ「皆さんどうもぉ!コロコロ・ウィルズです!」


--元気がいいですね。今日はよろしくお願いします。

--では早速質問を。最近、自身の侵略スタイルを変えたということなのですが?


コロコロ「そうっすね。俺ら最近ちょっと話し合ってスタイル変えてて、もうちょっとポップに行こうかなと。

世界取るにはキャッチーじゃないとね。

やっぱ生まれたからにはトップ狙いたいじゃん。歴史残りたいじゃん。

まずは皆に届かないと始まらないからさ。」


--歴史狙ってたんですね。知りませんでした。

--かれこれもう2年も世界的な熱狂が続いていますから、もう21世紀という枠でも大きく取り上げられる存在になっているかと。


コロコロ「まぁ、そこは最低限ね。流石に一発屋とは言われたくないから笑。

世界ツアー真っ只中っスけど、まだこっちとしても隠しネタとかあるんでね。

まぁ自分らはまだまだこれからだと思ってますし、実際もっと上見てるんでね。」


--かなり野心的ですね。若さを感じます。

--えぇ実は活動の中で、ちょくちょくスタイルを変える、いわゆる変異を繰り返すということに対して、街からは「一貫性がない」「芯がない」「ちょこまかしててウザい」「尖ろうって意識が見え見えでダサい」等の声も上がっていますが、どうお考えでしょうか?


コロコロ「スタイル変わって離れてくファンもいるけど、俺たち的には常に変わっていきたいっていうか、進化していきたいって想いがあるから。そこは曲げてくつもりないんで。よろしく。

逆に俺たちからすると、人間いつまでその四肢でやってくつもり?笑って感じっすね。

生物の大半が進化に時間かけすぎで、マジ止まってるようにしか見えないから笑。もう令和だっちゅーの。

微々たる変化すらままならないダサい奴らに、文句言われる筋合い無いっすけどね笑」


--ウィルスなだけあってかなりドラスティックな思想ですね。

--最後に一言どうぞ。


コロコロ「これからも俺たち新しいスタイルでリリースしてくんで、チェックよろしく!C'mon!

あと、先月からSUZURIでオリジナルグッズの販売もしてるので、見てみてね。」


--コロコロ・ウィルズの皆さんでした。





Boo!! Boooooooooo!!!!






--マジ早く解散しねえかな。。






そんな感じの中の微熱。

21世紀でも一番微熱出しちゃいけないタイミングなのに。

最後の一言もしかして聞こえてたんちゃうかな。



心当たりはあるかな。。


4日前に友人のミッキー君と散歩をした時に、一瞬だけ繁華街を通ったから?


3日前に真夜中の散歩に出かけて、氷点下の川の前で1時間くらいボーッとしてたから?


2日前に賞味期限が4年前に切れたコーラを飲んだから?(風味は変わらないが、黒糖みたいな甘さになっていた)


それ以外はほとんど家と職場の往復。

あとは本厄なこと位しか心当たりが無いぞ。。

遅かれ早かれいつかはかかると思っててけど、このタイミングだったか??


目覚めて数分で様々な不安に包まれる僕。

体調的にはそこまで悪くはなく、その日は在宅勤務であった事もあって1日働くことを決意。



昼「ほんのり体調悪っ。37.2℃」



夕方「ほんのり体調悪っ。37.2℃」




こんな感じで1日中ほんのり体調が下振れ。

だから、仕事もほんのり雑になってしまいました。当然致し方なし。


家族と接触したくなかっため、1日部屋に引きこり、そのまま夕飯もスルー。

ガムで空腹をごまかしながら寝床に着いたのでした。







寝息 寝息 いびき 寝息 いびき








翌朝





僕「普通に喉痛っ」




体温は36.4℃と平穏を取り戻したものの、相変わらずの喉頭痛。

嫌な予感がするから病院に行こう。。


そして久しぶりの有給を取得。

とりあえず、かかりつけの病院に連絡を取ることに。





トゥルルルルルル トゥルルルルルル









かかりつけ「はい。かかりつけ医院です。」



僕「あのう。診察の相談なんですけどぉ。実は昨日、ほんのりながら発熱してしまいまして。」



かかりつけ「なるほど。ほんのり発熱外来になりますね。PCR検査受けますか?」



僕「そうですね。念の為受けたいです。」



かかりつけ「じゃあ、今日の夕方とかなら出来るから、おいでらっしゃい。」



僕「ありがとうございます。お願いしますぅ。」



かかりつけ「検査が今日の夕方なので、結果が明日か遅いと明後日になっちゃいます。」



僕「はい。(明後日は遅いな。。でも白黒は付けときたいな。。)」



かかりつけ「ああそう言えば、隣町のアインシュタイン病院でPCR検査すると、当日に結果が出るみたいですよ。どうします?」



僕「あ〜そうなんすね!(結果は早めに分かったほうがいいよな。。でも結構遠かった気がするぞ。。でも早さが優先だな。。)」



僕「じゃあ、ちょっとアインシュタイン病院の方に行ってみたいと思います。ご親切にどうも。」



かかりつけ「はいはい。お大事に〜。」



ガチャッ




徒歩15分くらいにある病院に行く予定だったものの、急遽行き先を変更。

会社に、何より同居している家族や友人に迷惑がかかってしまう為、すぐに連絡する為にも結果は早く出てほしいのです。


僕「でアインシュタイン病院って何処にあるんだっけ?」






Google「ちょい待ち。。え〜っと、9km先だね。」





9km?ちょっと遠くない?

歩くと1時間50分?あっ、教えてくれてありがとう。


自分用の車を持たない僕にとって、9kmはかなり微妙な距離。

往復9kmだったら歩いてもいいけど、片道はちょっとな。。



まぁ、僕にはアレがあるし。大丈夫か。





I have a bicycle.


僕、自転車持ってるんで。





中高の通学を共にした相棒がいるんで。


雨の日も雪の日も雹の日も、マジずっと一緒だったし。


ウチらのコンビ、チョーサイキョーなんだけど。



自転車「5km以上20km未満の中距離は俺に任せてくれ」


僕「ああ頼もしいね。君となら、9km程度は30分で行ける。」


自転車「また風を、光を置き去りにしてやろうぜ」


僕&自転車「YA!レッツラゴー!」








僕「あっ」










3年以上放置された相棒のタイヤはペシャンコ。


相棒「マジ... サイキョー....ダシ....」


錆びたカゴに、重そうなギア。

知らぬ間にジャンクみが増した相棒。

前に畑で不法投棄された自転車を見たことがあるけど、その一歩手前みたいなビジュアル。


ごめんね。。手入れしてなくて。。。

過ぎてしまった時間は取り戻せないんだ。。。




急いで空気入れを探すものの、なぜか我が家から消失した様子。探せど探せど見つかりません。


僕「まずいなぁ。。」



実はアインシュタイン病院は12時から中休みに入るらしく、午後の診察は14時から再開。

会社に提出する書類や、出発の準備をしていたら既に時は11時近く。


僕「とりあえず午前の部には行って、問診票くらいは出しておきたい。。」


とは言っても、9kmを1時間以内で移動する手段が自転車しかありません。

散歩がここ数年の趣味になった僕ですが、病み上がりに徒歩で往復18kmというのはどうも気が進みません。



僕「仕方ない。。弟の自転車を借りよう。。。」


一応自宅には自分と弟の自転車が2台ある為、相棒が駄目な場合は弟から借りることが出来るのです。




僕「弟よ、自転車を借りていい?」


弟「ああ」


大学生らしく寝起きの弟とドア越しに貸与契約を結びます。お前の自転車は預かった。



弟の自転車を見てみると、錆びついた部分もなく、かなり健康的なご様子。これなら行けそうだね。


僕「よしっ!レッツラゴー!」



弟自転車「むっ!誰だお前!?」


僕「2親等だから安心しなさい!」








数年ぶりに自転車を漕ぐ僕。懐かしい視界。


最近は散歩ばかりだから、このスピード感は新鮮。


僕「これなら30分位で着けそうだな。よしよし。」




ギコギコギコギコ...







しかし200m程度漕いだ時点で違和感に気づきました。





僕「あれっ?何か全然進まなくない?」



歩きとの比較で早いと思っていたものの、よく考えると昔自転車に乗っていた頃のスピード感がありません。






トロトロ..  トロトロ...



結構漕いでる割には遅くない?

何か時速8kmくらいしか出てなくない?


あれっ?自転車ってこんなもんだっけ?

動きにスムーズさが無くない?なんだこれ?


自分の漕ぎが悪いだけ?

社会人になってから体重が2kg増えたせい?

日々の怠惰って自転車のスピード感に直結してる?

余分にトッピングしたチャーシューのツケが今きてるってこと?


っていうか、ギア変えられなくない?

なんかずっとペダル重くない?

ん?




この自転車どっか壊れてない?







自転車「ようやく気づいたようだね」



ブレーキ!





大通りから脇道に逸れて自転車を停止。改めて様子を見てみる僕。

自分の自転車がほぼジャンク状態だったのに比べ、比較的サビもなく新しく見える弟の自転車。


しかしよく見ると、前後輪ともに空気が抜け気味。

かなり空気圧弱めな感じ。6,7割くらいの空気圧。

加速が付かない気がするのは、これのせい?


ギアチェンジが出来ない原因は分からないけど、この自転車結構キテるのかもしれない。。



ちなみに後日に弟に聞いたところ「うん、あの自転車ぶっ壊れてるよ。」とのことでした。

いや、この自転車ぶっ壊れてるんかい。



ただこの時はまだその事実を知る余地も無く、再び漕ぎ始めたのでした。








僕「うおおぉぉぉ!!」


ギコギコギコギコ!!(立ち漕ぎ)






ノロノロノロノロ...



僕「駄目だ。。全然進まない。。。。」



息を切らしながら立ち漕ぎをしているものの、すぐに減速する自転車。


自転車って一通り加速が付くと、その惰性で10mは漕がなくても進めるイメージだと思います。

漕ぐ(加速)→ 一休み(惰性)→ 漕ぐ → 一休み

こういうサイクルで移動できるから、自転車ってそんなに疲れないけどスピードが維持できるってイメージ。


しかし今回の自転車は漕ぐのを止めると、3m程度で惰性が無くなり止まってしまう有様。

漕ぐ → 漕ぐ → 漕ぐ → 漕ぐ

という、我が力を与え続けないと止まる頑固な乗り物になっていました。


徐々に溜まり始める乳酸。重くなる太もも。

そうか、惰性という一休みがないと自転車ってただのトレーニングマシンなんだ。。


しかもギアが最大の3からギアチェンジできないという縛りプレイ。

惰性が無いため加速もつかず、ずっとギア3で坂道を登っているような感覚。

これ9kmって無理じゃない??道中リタイア??


しかし、家を出てしまった以上引き返すのも。。

更に中休みに入る12時までにはどうしても着いておきたい。。


適度に進んでしまったという貧乏意識と、早めに検査を受けたいという心から続行を決断。

息を切らしながら漕ぎ進めます。







さらに1kmほど漕いだ頃。

ゼェゼェ言いながら必死に立ち漕ぎをしている僕の横を、おじちゃんがゆったりした足取りで自転車を漕ぎ、追い抜いてゆきました。



僕「同じ自転車とは思えん。。」



はぁはぁはぁ

ギコギコギコギコ


マスクしながらだと苦しい。。



がぁはぁはぁ

ギコギコギコギコ


ギコギコギコギコ

はぁはぁ   うっ





僕「ん!!!?????辛いな??????」



ほんのり感じていた体の違和感が、ハッキリと現れた瞬間でした。


僕「今ちょっとクラっとしたな」



顔面がサーッと冷たくなってゆく感じ、急激に強まる吐き気。

体から湧き出る冷や汗、どんどんと乾いてゆく口。

ほんのりと視界から失われてゆく色彩。


突然僕を襲った不調のオンパレード。

懐かしいこの感覚。僕は何度もこの感覚を経験したことがある。。。




俺はお前を知っている。。。










僕「犯人は「貧血」!あなたですね!!」







貧血「そうです。私が犯人です。」








僕は少し前から貧血持ち。



全校生徒が集まった卒業式演習中に、激しい便意に襲われ必死に堪えていたところ貧血が起こり、意識を失いそう&うんちが漏れそうという危機的状況を30分以上味わうことになった事件

など、高校3年に初の貧血を起こしてから、Mr.貧血とは長い付き合い。


高校の時のように記事にはしていませんが、その後も年1ペースで貧血が起こる僕。

電車乗車中に貧血が起こり、誰もいないホームで寝そべったこともありました。

忘れた頃にやってくるアイツ、自分にとっては因縁深い敵だったのです。





僕「ここ2年位は貧血が無かったから安心していたが、今日のこのタイミングで起こるとは。。」


思い返すと、普通に病み上がりだし、昨日の朝から30時間くらい部屋にあったよっちゃんイカ一袋しか食べてないんだった。


そんな中の急負荷。役者揃ってた。手元にロイヤルストレートフラッシュ。

そりゃ貧血チャンスも巡ってくるわけですわ。。




僕「自転車乗ってる時の貧血は初めてだな。。 これで気を失ったら、えらいこっちゃでっせ。。」


ピコンピコン...

超適当なウルトラマンタイマーを始動させ、周りに横になれる場所を探す僕。

貧血ビギナーの僕ですが、横になるとそこそこ治るという基本情報は押さえています。

何処かで横にならなくては。。。



大通り脇の歩道でしゃがみこんで休憩しながら、公園の散策を行います。

最悪、この歩道で横たわってもいいのですが、ちょっと事件臭がしてしまう上に、交通量が多くて恥ずかしいという気持ちが湧いてしまいます。

まだ「身体の危険 < 恥ずかしさ」だったので、まだ余裕があるはず。


しゃがむことで、貧血の気持ち悪さは少し解消されるものの、漕ぎ始めるとすぐに再発。

根本からマシになるためには、そこそこの時間横にならないといけないのです。


僕「うぇぇ。。吐きそう。。。。」


ヨタヨタと漕ぎながら、住宅街に突入。

ここら辺なら公園的なものがあるかもしれない。。


公園を探す嗅覚だけは人並みにあるため、これを当てにしていけば。。







公園「どうも公園です。」



僕「あった!」




住宅街の間を埋めるように存在する、名前とか無さそうな小さな公園



僕「うぉぉぉ!!」


最後の力を振り絞り、公園へ突入。

砂場の横にあるベンチの前に、すごい勢いでドリフト停車しました。


リュックを枕代わりにベンチに置き、そのまま倒れるように横になります。





僕「はぁ。。はぁ。。はぁ。。。」




平日、昼間、小さな公園、砂場横ベンチ、真っ青な顔で息を切らしながら横たわる不審者が誕生。

エマージェンシーだから。。温かい目で見て。。。






僕「はぁはぁ。。。仰いだ空青すぎ。。。。。はぁはぁはぁ。。」



爆裂に青い空と自分の顔色が奇跡のマッチングを起こしていましたが、5分ほど横になっているうちに徐々に回復。

かつて肌色と呼ばれた薄橙色に戻ってゆきます。


僕の場合、貧血が起きてもしばらく横になると大部分が回復します。

ほんのり体調の悪さは残りますが、8倍くらいに希釈されているのでギリギリ大丈夫なのです。



この地点で残り5kmくらい。時間は11時20分。

50分には着きたいので、残り30分で5km。


数字以上に頑張りが必要であるため、マジでここからは空元気で行くしかありせん。

せめてよっちゃんイカもう一袋食べてくればよかった。。







そして漕ぎ出す僕。

今までは体調との戦いでしたが、次は時間との戦い。


久しぶりの気合いを入れて漕ぐ漕ぐ。。



途中で坂道があったのですが、全体重をかけて漕いでも全く進まず、生まれてはじめて自転車を降りて半泣きで押したりしていました。


緩くも急でもない本当に普通の坂でしたが、初めて登りきれないという敗北を味わいました。

坂登りチャレンジ FAILED...


坂で自転車押してるおばちゃんの気持ちが良くわかりました。

ガッツが足りないとか思ってしまって本当にすいませんでした。

もう、本当にすいませんでした。



アインシュタイン病院まで残りが2km程度になると、周りはどんどん畑道に。

家から9km離れたところを目指すとこんなに景色変わっちゃうんだ。




この辺りで完全に体力ゲージが点滅し始め、身体パワーではスピードの維持が厳しくなってきました。



あと10分で2km。。駄目だ。。

とうの昔に体力は尽きているし、空元気も無くなってきた。。

ちょっと貧血の気も戻ってきた気がする。。。足もパンパンじゃん。。



なんでっ。。こんなに辛いんだ。。。


そもそも、何だっ。。。この自転車は。。。。


全然進まないじゃん。。。


なぜ、時速15kmの快適な旅路を提供してくれないのだ。。。


君には二輪のプライドってものが無いのか。。。。



君は、、、、



そんなんでいいのかぁ!!!




炎(えん)





畑道で急に怒り心頭に発する僕。

24歳、畑道、病み上がり、30時間よっちゃんイカのみ、疲労、貧血、自転車、惰性ゼロ、ブチギレ。


人間っていくつか限界を迎えると、自転車にキレちゃうみたいです。






僕「もうっ!!!なんだこれぇ!!!」


漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ









僕「遅いよぉぉぉ!!!」


漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ






僕「動いてぇえええ!!!」


漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ





僕「ねえええぇぇぇ!!!」


漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ






誰もいない畑道で、そこそこの声量で叫ぶ24歳。


子供の頃の自分には絶対に見せたくない姿。





6歳僕「ねえ、あの叫んでるメガネの人は誰?」



12歳僕「誰だろうね?ああいう人には近づいちゃ駄目だよ。」



18歳僕「最近は物騒な事件も多いし、ああいうのが一番危ないんだよな。。」






24歳僕「遅゙い゙よ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙!!!!」



漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ




全ての僕にごめんなさい。






最後に怒りのパワーを振り絞り、ついにアインシュタイン病院が見えてきました。


僕「やっとたどり着いた。。とりあえず帰りのことは忘れよう。。」



時計を見ると11時50分をちょっと過ぎたあたり。一応午前中にはたどり着くことが出来ました。


駐車場はほぼ満車。目に見えて分かる流行具合。

どの車も人が乗っている状態。皆待機中なのかな。


適当な場所に自転車を止め、本館とは別に屋外に設置された発熱外来に向かいます。

アインシュタイン病院では無症状の方はまた別の検査所があり、少しでも症状があれば発熱外来という区別になっていました。


発熱外来の窓口には5人程度の列が。

みんな不安そうな表情で、物凄いディスタンスを保ちながら並んでいます。


同じくらい不安な表情で列の最後尾につくこと5分。

自分の番が回ってきました。



パチンコの景品交換所のような作りの窓口。

何重にもビニールシートが重なり、かなり厳重な印象。これが、発熱外来。。



受付「どうぞ〜。今回はどうされましたか〜?」


僕「昨日熱が出てしまって、今日は平熱に戻ったんですが喉頭痛が残ってるので、ちょっと診察を受けたいなと。。」


受付「では、車の方でこちらの問診票を記入して、体温を測ってください。記入と検温が終わりましたら、また提出しに来てください。」


僕「あっ、僕車じゃないです。」


受付「あ〜そうなんですね〜。え〜〜っと、、この廊下の奥の方に、待機所がありますので、そちらでお願いします。


僕「はい!」



問診票と体温計を受け取り、廊下を歩いていく僕。


僕「(何か車で来るのが前提っぽいなぁ。。待機は基本車なのか。だから、皆車の中にいたんだなぁ)」



そして廊下の角を曲がると、待機所が見えてきました。



僕「ほう。」



簡易的なベニヤ屋根の下には、白いガーデンチェアが4つ。

この画像よりも距離を空けて設置されていました。

壁もないので換気性は抜群。なんかほんのり寂しい感じ。


誰もいない待機所の一番奥の椅子に座り、問診票を記入。

名前、住所、携帯番号、体調、身辺者の体調、過去一週間に行った場所


一体どこで、、僕は何にかかったのだろうか。。


体温は朝から変わらず36.4℃。



窓口に向かい問診票を提出します。






受付「ありがとうございます。ご案内の準備が出来ましたらお電話の方で連絡差し上げます。

現在ですね〜、大体4時間程度の待ち時間となっています。」


僕「あ〜4時間。。分かりました!」




4時間か。。結構待つな。。。

まぁしょうがないか。。。。結構待つな。。。。


若干虚ろな目になりながら、誰もいない待機所へ戻ってゆきます。







ドサッ。


僕「ふぅーっ。。。」





ビュー ビュー


僕「風冷っ。」





チクタクチクタク


僕「よっ、4時間かぁ。。まぁ仕方ないよな。。。。」




問診票を出したのが12時ちょっと過ぎ。そこから2時間は病院は中休憩に入ります。

かなり微妙なタイミングで来てしまったからなぁ。致し方なしなし。。。


まぁ、あまりネガティブに考えても良くないな。

4時間自由な時間が出来たんだから、有意義に過ごそう。


 Kindleで積読していた本でも読むか。。




そして、僕の平日の有意義な午後が始まったのでした。




ふむふむ




ほうほう




あらあら













iPhone「バッテリー残量が少なくなっています。ちなみに残り10%です。」






ちょちょちょ、まだ読み始めてまだ5分だぞ。。全くもう。。。



この2ヶ月ほど、自分のiPhoneの調子が悪い状態が続いていました。

突然電源が落ちたり、電波を見失ったり、機内モードで5時間触っていない間に50%減っていたり。


購入して2年も経っていませんでしたが、若干の不安臭を匂わせていたのでした。


まぁそんなこともあろうかと、モバイルバッテリーをフル充電してきたから。

「サタンタンゴ」(7時間の映画)を2回観れるくらいの、電力は持ってきたから。



充電START!





僕「よしよし。。読書再開っと。。。」






5分後。











iPhone「ねぇ、何か熱くない?」



僕「!?」




突然切り替わる画面。高温注意?

えっ?今気温7℃だよ?


厚手のケースを外し、裏面を触ってみると中々の温度。


僕「熱っ!」


ごもっともな感じの高温になっていたiPhone。



音楽聴きながら本読んでただけなのに。。


充電を止め冷まそうとするものの、ずっと熱いまま。

20%くらいまで回復していたバッテリーが、どんどんと急降下してゆきます。


16%...



11%...



4%.....




iPhone「さよなら」






5分程度の間に完全放電し、うんともすんとも言わなくなるiPhone。

再び充電をしても、全く反応を見せない様子。





僕「えっ?何っ?壊れたってこと?」



突然の死を迎えたiPhone。

ハイテク技術の結晶は、ただの温かくて薄い板に。




僕「助けてジョブス。。どうしたらいいのティム・クック。。。」





積読解消☆有意義4時間プランは、「人体 失敗の進化史」を2ページほど読書をした時点で消滅。

えっと、、どうしよう。。。




待ち時間残り3時間50分...







その後20分に渡ってiPhoneの蘇生にチャレンジするのですが、効果なし。



iPhoneもしくは文鎮「................」



僕「普通にまずいなぁ。。嫌だなぁ。。。」




そして、先程の問診票に記入した連絡先を、このiPhoneの電話番号にしたことを思い出しました。

久々のこの不幸が連鎖してく感じ。

ひょっとして、今日付で本厄始まってる?



情けなく立ち上がり、再び受付に行く僕。





僕「あのうぅ。。さっきぃ、問診票をぉ、書いたんですけどぉ、、連絡先にぃ、書いたぁ、電話番号のぉ、携帯がぁ、壊れてしまってぇ、、連絡がぁ、取れないのでぇ、番号をぉ、変更してもぉ、いいですかぁ?」


受付「なにそれウケる。新しいの教えてプリース。」


僕「123-4567-3150です。」


たまたま持ってきていた、社給スマホの電話番号を告げる僕。









ドサッ








僕「(めっちゃ暇)」




アンビエント音楽を聞きながら読書をするという、ローエンドマンが生み出せる最上級の文化的時間が失われた今、僕は何をすればいいんだろう。



スマートフォンの台頭以来、もっぱら暇つぶしは彼らにお任せ。


最初はタッチパネルに驚いてたもんな。


ちっちゃい板でYoutubeが見れる事に心底感動していたな。


ぬるっと人生に入ってきて、いつの間にこんな欠かせない物になってたな。



そして、スマホが無いとこんなに暇になっちゃうのか。。

せめて待合室あるあるのこち亀でも置いといてもらえれば。。



なんもすることない。。。





結局は、検索履歴が会社に筒抜けともっぱらの噂の社給スマホをいじり出す僕。


プログラミングのワードを幾つか検索した後に、好きな曲の歌詞をしれっと検索する、というバレバレなカモフラージュをしながら、適当なネットサーフィンをしていました。


そして歌詞を見ながら曲を脳内再生。

これをするの久しぶりだな。


中学時代に、理科のテストなどが一瞬で終わってしまった時とか(悪い意味で)、よく問題用紙の空きスペースに好きな曲の歌詞を書いて脳内再生したり、ビートルズの曲をファーストアルバムから順番に書いていって、何曲思い出せるかチャレンジをよくやってた事を思い出します。あれも暇つぶし。


213曲中160曲くらいの正解率で各アルバム数曲抜け落ちていた記憶。

結構合ってる気もするけど、50曲以上抜け落ちてるって思うとあれれって感じするな。

家に帰って答え合わせをして「ああ!Honey Don't!!忘れてた!!」みたいな事で一人で盛り上がってたな。

結局やってることが変わらない。。三つ子の魂百までだからもう変われないのか。。

最近「もしかして一生こんな感じ?」っていうのに時々ビビってます。



アルバム1枚分くらいを脳内再生しても、残り3時間弱。


最終的に、検索履歴が筒抜けみたいなことがどうでもよくなって、昔見た映画のあらすじとかパンダの画像とかを滅茶苦茶検索して時間を潰しました。


結局の所スマホで暇を潰すのか。。まぁ、しゃあなし!






3時間後。。。





16時。日も傾き始め、ほんのりと気温も下がってきました。


最初からかかりつけ医に行ってれば、このくらいの時間に家を出てたんだろうな。。

こんなハードな一日になることもなく、、家で映画とか観れちゃったりしてね。。。



僕「まぁ、結果が出るの今日らしいから!甲斐はこれから出てくるから!」





そして、ようやく受付からの電話が。




受付「大変おまたせしました。診察の準備が出来ましたので、5号室でお待ち下さい。」



僕「はい!」




4時間ぶりにポジションチェンジ。

いやぁ。長かった長かった。やっと本編が始まる。。



※診察部屋のイメージ (実際はもっとビニール等の仕切りが沢山)




診察部屋に入ると、中には誰もおらず。


3畳くらいの小さな部屋で、簡易ベットや医療器具が置いてある感じ。


ベットに座って待つ感じかな?



4時間ほど外にいたせいか、暖房がほんのり効いた部屋に感動してしまいます。


PCR検査かぁ。。どっちなんだろうな。。。

さっきまでは緩んでいた表情も、徐々に不安みが増してゆきます。


微熱でこんな事になるなんて、数年前は考えもしなかったなぁ。。



とりあえず、お医者さんが来るのを待とう。。。





5分後

僕「ああ不安だなぁ。。」






10分後

僕「ああ不安だなぁ。。。まだかなぁ。。」






20分後

僕「あれっ?部屋間違えた?」






30分後

僕「これ何の時間??」






40分後

僕「診療時間終わってる??」







50分後

僕「...」(天井を口半開きのアホ面で見上げている)








ガチャ




医者「どうも〜」




僕「あっどうも〜」




ビニールの仕切り越しにお医者さん登場。


そうだった。ヒーローは遅れてやってくるんだった。




医者「どうされましたか〜?」




僕「ペラペラ〜(症状説明)」




医者「じゃあ肺の音聞きますねぇ〜」




健康診断ぶりの聴診器



医者「うん。大丈夫ですね〜。」




医者「症状的には風邪ですね。

ただ、最近の傾向的には断言できないかな。念の為PCR検査を受けますか?」



僕「受けます!」




するとお医者さんからPCR検査の説明が始まりました。



医者「これこれがあーなって、それをこうして検査します。」



僕「ふむふむ。。」



医者「結果は早ければ明日、遅いと明後日、電話にて連絡差し上げます。」



僕「はい。。」



ああ。。

なんとなく途中で気づいてたけど、今日は結果出ないよなぁ。。


「今日中に結果が出る」なんてことを聞いて、はるばるやってきたけど、そんなことなかったんだなぁ。。。

ちゃんと自分で調べないと駄目だなぁ。。。。


ほんのりと自分の情報収集不足を嘆く自分と、「だってぇ。。かかりつけ医院の人に今日結果出るって言われたんだもん。。」と仏頂面でふてくされる自分が誕生。


理性「これもあなたの選択の結果のなのですよ。」


僕「その通り。ちゃんと考えてから決断するようにしよう。」


浅はかな即断に瞬時に釘を指しながら、説明を聞く僕。



一通りの説明が終わり医者さんが退出すると、看護師さんがPCR検査キット(唾液入れ)を持ってきました。


尿検査で使用するような容器。どうやらコレに唾液を入れて検査するらしい。





看護師「ここの線まで唾液を入れてください」



僕「はい。」



看護師「10分以上飲食はされてませんか?」



僕「はい。」



看護師「そしたら、待機所の方で唾液の採取を行ってもらいまして、」




僕「!」




僕「あっ、ちょっと待って下さい!」



突然看護師さんの話を横切る僕。

この時僕は自分の鼻に強い違和感を覚えました。



ちょっと鼻水出てるかな?という違和感があったのですが、それが徐々に口元まで垂れてきました。

また嫌な予感がする。。


そしてその違和感が舌先に触れました。




僕「これ血だ!!」



マスクをずらして確認してみると、マスクの裏には大きな赤いシミが。


年に数回ある、突然鼻血が出てくる瞬間が訪れた僕。

このタイミングで今年初の鼻血が出るの??


4時間外 → 屋内の温度差からか、理由は分かりませんがトロトロど鼻血が出てきます。




僕「すっすいません!何か鼻血出ちゃって!!ティッシュもらえますか!!!!」



看護師「!!はい!!!!」



近くの箱テイッシュから数枚を貰い、鼻に少し詰めて抑える僕。




看護師「え〜。。一旦鼻血の方が落ち着きましたら、10分ほど待ってもらいまして、、そしてたら唾液を採取して、受付に提出してください。」



僕「はい。。分かりました。。」(超鼻声)



看護師「お大事に。。」




診察部屋を出て、足早に待機所に戻る僕。

日はすっかり暮れて真っ暗。寒い。





ドシッ




鼻をつまみボーッとする僕。どういう日なんだ今日は。


鼻血についても熱く語れるほど自分の人生とは切り離せない関係性なのですが、それにしてもあのタイミングでくるかね。。


自分で更に待ち時間を伸ばしていくスタイル。


時計を見ると17時過ぎ。

もうここに来て、5時間以上経ったのか。。


相変わらず動かないiPhone。普通に寒い待機所。口の中は血の味。


ぐぅぅぅ

お腹から、か弱い音が鳴ります。

昨日の朝から35時間くらい、よっちゃんイカ一袋しか食べてないんだったな。。

せめてもう一袋、食べてくればよかった。。


ああ。。こんな暗い中、またあの惰性ゼロの自転車で帰るのか。。

ガッツも怒りパワーも使っちゃたのにな。。


寒いなぁ。。






マイナス黄昏をしている間に鼻血が止まり、そこから15分ほど時間を空けました。


刃牙で唯一読んだことのある「梅干し5つとカットレモン1切れを口に詰め込まれる想像をして、よだれが止まらなくなる」シーンを思い出しながら、よだれを蓄えてゆきます。


検査キットによだれを入れて、受付に提出。



受付「はい。お預かりします。お会計の準備ができましたら、また電話で連絡しますね。」


僕「お会計までどれくらいかかりそうですかね?」


受付「え〜、大体40分から1時間ほどかかると思います。」


僕「なるほど!分かりました!」




ドシッ



あと一時間弱か。。。一日って長っ。。。。

このガーデンチェアに6時間近く座ることになるとはな。。


ああ。。かかりつけ医院に行っていれば。。。。

ってか、気温4℃なんだけど。。マジ無理。。



最後の1時間は、社給スマホでラジオとか聞いてました。

検索履歴はもうどうでもいいかな。


結局復活しないiPhone。

君が一番輝く日だったのに。。

6時間前は60℃近い高温になっていたiPhoneも、今や冷たい文鎮。

帰り道の途中で川を渡るから、そこで思いっきり水切りしてやろうかな。。


ああ。。なんかいいこと無いかな。。。




そして50分後、受付から会計の準備が出来たとの電話が。ようやく終わった。。






受付「20億5000万円になります。結果は、明日か明後日に電話で伝えます。」


僕「はい。ありがとうございました。」


受付「今日は自転車で来られたんですか?」


僕「はい。チャリで来ました。」


受付「そうなんですね〜!大変ですね!」


僕「はい!頑張って帰ります!」


受付「お大事に〜」




さらっと自転車の話題が出て驚く僕。

そうなんだよね。。こっから再自転車なのよね。。。



再びぶっ壊れ自転車にまたがる僕。



僕「ぐっ!」





うわっ、サドルに当たる太ももの付け根が痛い。。

うわっ、ハンドルを握る親指の付け根が痛い。。


タイヤの空気圧が無いせいで振動がダイレクトに伝わっていた体の節々が、筋肉痛とはまた別の打撲みたいな痛さを醸し出します。


僕「辛さオプション追加されてる。。」


そっち系の苦しみもあるのね。。



そして18時半、気温4℃、真っ暗、心身アウェイな僕。漕ぎ出しました。。


相変わらず進まない自転車に、漕ぐたびに痛む接触箇所。

行きとは違って半泣き。

これを。。後。。。9km。。。。。。。








僕「真っ暗な道を走る。。。胸を高ぶらせ走る。。。ヘッドライトの光は手前しか照らさない。。」


ごっちゃになった「深夜高速」の歌詞をつぶやきながら、真っ暗な道をトボトボ進んでゆきます。



はぁはぁ。。。ペダルが重いよぅ。。。


足が痛いよう。。。寒いよう。。。。不安だよう。。。







6歳僕「あのボソボソ呟きながら自転車を漕いでるメガネの人は誰?」




12歳僕「誰だろうね?ああいう人には近づいちゃ駄目だよ。」




18歳僕「ワンチャン妖怪かもしれないな。」









24歳僕「十代はいつか終わる。。生きていればすぐ終わる。。。」





ごめんね全ての僕。。







帰りもちゃんと心身にくる辛さ。

もう病み上がりに壊れた自転車に乗るのはやめよう。絶対にやめよう。



残り4kmほどになった地点で、体力ゲージが再び点滅。


「あーい!」とか「うーーりゃ!」とか軽く掛け声をあげないとペダルが漕げなくなってしまい、道中周りに人影がなくなったら叫ぶという、本当に妖怪みたいなスタイルになってしまいました。



僕「があぁぁああ!!!」

漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ



僕「ぬうううううう!!」

漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ



僕「どぅぅううううううううい!!」

漕ぎ漕ぎ漕ぎ漕ぎ



以下省略




そして出発してから1時間後。既に20時手前。

妖怪を経由したけど、ようやく家に帰ることが出来ました。

久しぶりにちゃんと疲れた。。ちゃんと限界が来た。。。



自室のベットに倒れ込む僕

バタッ



僕「あったか〜い。。やわらか〜い。。。」


思うと、ガタガタ自転車2時間、ガーデンチェア6時間、病院ベット1時間。。

ここ最近で一番ハードな一日だったかもしれない。。


自分の部屋がいかに素晴らしい環境なのかと感動しました。


そして、部屋の充電器でiPhoneを充電したところ、完全放電が効いたのか復活。

生気のない顔から、徐々にニヤつき顔へと戻ってゆきます。



そして母親が、夕飯として豚丼を自室に運んできてくれました。




約40時間ぶりのちゃんとした食事。


僕「うっ。。。。。超美味しそう。。。」



パクパク パクパク


うまうま うまうま


パクパク パクパク


からだにしみる からだにしみる




僕「人間、食べないと駄目だな。」


ペロリと完食。

これが超美味かった。カロリーが直接体に染みてゆく感覚。そりゃこうなるかぁ。。



失われた体力や気力も復活。

なんだかんだ良い一日だったな。と振り返ろうとしましたが、一瞬にしてそんなことないことに気づいて、かかりつけ医院に思いを寄せたりしました。



数日前に24歳の誕生日を迎え、そう言えば今年本厄だったな。。

なんて事を思っていた中での一日だったので、本当にクリティカルヒットしてしまいました。。




ああ。。後は検査結果を待つのみ。。。。寝よう。。。。。




いつの間にか力尽きていた僕は、深い睡眠へ。。







ピピピピ ピピピピ ピピピピ



そして目覚まし。

目覚めるとだいぶ軽くなった体。昨日まであった喉頭痛も、ほとんど消えていました。



この日も平日であったため仕事。在宅の日であったので、家で仕事仕事。。


11時頃

昨日の今頃は、貧血が辛くて公園のベンチに横になっていたなぁ。。。


12時頃

昨日の今頃は、iPhoneが発熱して文鎮になって途方にくれていたなぁ。。


16時頃

昨日の今頃は、まだ外のガーデンチェアに座って待ってたのかぁ。。


18時頃

昨日の今頃は、鼻血を出して超慌ててたなぁ。。



時々昨日を振り返りながら、ダラダラ仕事をしていたら、あっさり終業時間迎えてたわ。


退勤の打刻をして、昨日を思い出すと、まだ寒い中外でボケーッとしてるところ。

この後あいつは、再び自転車に乗って妖怪になって、ようやく家にたどり着くのか。。


改めて昨日過ごした時間を相対的に見たら、本当に長かったな。

自分の一日から「暇つぶし」を抜いたらどうなってしまうんだろう。。


そんな事をボーッと思っていると、急に鳴り出した社給スマホ。




僕「検査結果だ!!」


もう一日待たないとかなぁ。。と諦めかけていたタイミング。

一瞬にして自分の中に猛烈な緊張が走ります。



この一連の体調不良は、コロコロなのかい?そうでないのかい?一体どっちなんだい!?!?




ガチャ




病院「こちらアインシュタイン病院です。

先日のPCR検査の結果をお知らせしたいのですが、よろしいでしょうか?」



僕「はい。ゴクリ。。。」



病院「PCR検査の結果は。。。。」









僕「。。。。。。ん?(何か発表の間を空けられてる?)」



向こうの奥でドラムロールが鳴ってんじゃないかと思うほどの間。

なんかあっさり言われるもんだと思ってたけど違うの??

一体どっちなんだい??







病院「。。。。。。「陰性」でした。」







リアルに3秒ほどの間が空いた後の「陰性」



僕「(うぉぉぉおおお!!)はい。分かりました!」



病院「一応100%陰性というわけではなく、偽陰性の可能性もありますので、日常生活は注意してお送りください。」



僕「はい。分かりました。ありがとうございました。」




家族にLINEで検査結果を報告し、安堵感に包まれる僕。


僕「いやぁ。。とりあえず良かった。。



そして家族が全員入り終わった風呂に突入。

2日ぶりのシャワーがショーシャンク級に気持ちよかったです。







そしてまた日常へと戻ってゆくのでした。。




多分普通の風邪だったと思うのですが、本当にこの時期に熱が出るって大変だなと実感。

ワクチンを打って熱が出る以外では、一昨年に生まれて初めて鳥刺しを食べてカンピロバクター腸炎になった時以来の発熱でした。


その時は原因がハッキリしていたので、北千住のとある居酒屋に燃えるような憎しみの目を向けるだけで良かったのですが、今回のはイマイチ原因が分からないですからね。


確かに、1年に一回くらいあった体調不良って、ほとんどが出どころ不明。

身辺でインフルエンザが出たなと思ったら、自分も39℃の熱が出ちゃったみたいなのは明白ですが。


この2年は、本当に人類規模での価値観の変容がありましたからね。

真夏の昼間にマスクして外を歩くなんて考えてもいなかった。


もうギョッとするような人混みも、随分長い間見ていないな。。

時々昔の渋谷のハロウィンの動画を見て、心底驚いたり懐かしくなったりしている今日このごろです。。




あまり短絡的な終わりが無さそうな気配で、本当にずっと静観しか出来ないわけですが、この先世界がどういう様変わりをするのかが楽しみですね。


タイムマシンでとりあえず2年後とかに行きたい。。

来たれ、良いこと。。



まぁ、そんな感じです。







はい。


久々にブログを更新してみましたが、滅茶苦茶長くなっちゃったな。

改行や空白を除いて1万7000文字書いてたみたい。書きかけの卒論かよ。


「実は〜この前〜辛いことがあってぇ〜」みたいな事を話しだしたと思ったら、それが延々と続くの本当にダルいですね。このおじさん、止まらない。。


出来事の文章への収め方が年々冗長になっているので、50歳くらいになったら「マックの新メニューを食べた」とかで2万文字位書いてしまうかもしれません。1週間くらいかけてね。


初めてブログを書いたのが、2012年の3月で僕が14歳の時。そこからもう10年が経過。。

「身の回りで起こったことを毎日書きます!」みたいなバイタリティが、衰えに衰えて、1年に1回くらいしょうもない事を書くだけの人になってしまいました。

精神的バイタリティは低下しましたが、自身のしょうもなさは少年時代から変わらずキープ出来てますね。よしよし。


昔読んでいたブログがもう6年位更新されていなかったり、ブログそのものが削除されている。みたいな寂しさに打ちのめされたりするので、せめて自分のブログではしょうもない事でも、時々書いて生存報告を残しておきたいな。という心持ちでやっています。

去年書いた書きかけの記事もあるので、なんとなく完成させてまたボチボチ更新したいなって感じですかね。


今回は、最近あったハードな1日について書いてみました。

本当にここ数年は「健康であること」の必然性が高まってますね。

体調を崩すと諸々大変なので、今年の残りは健康第一でいきたいっすね。。

STAY!HEALTHY!


では、!



ローエンドマンの失踪

趣味で作ってる音楽とか日記をここに放置しています。

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